「超音波蚊よけ器」回収します

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 公正取引委員会は20日、「超音波で蚊を寄せ付けない」と表示して携帯型電気式蚊よけ器を

 販売していたO電機(東京)にたいして、実際には効果が全くなく、景品表示法違反にあたる

 として、排除命令を出した。


  これは朝日新聞朝刊記事の一部です。

 商品のパッケージには、「血を吸うメスの蚊がきらう周波数の音波を発生し、寄せ付けない」

 と表記していた。

  公取委ではつぎのことを実施した。

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  「蚊よけ器」があってもなくても、蚊は同じようにウズラを刺して血を吸った。

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   メスの蚊の聴覚はオスの蚊の10分の1しかなく(ほとんど音波は聞こえていないということ)、

   また、メス蚊がいやがる周波数なるものは、これまで学術的な報告はないということ

   がわかった。


 これに対してO電機側の対応は、

  |羚颪如同種の「蚊よけ器」を製造している工場に生産委託しているが、効果については

   確かめたことがなく、音波が蚊を寄せ付けないという表示には、根拠がないことを認めている。

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   すでに販売は停止しており、回収するつもりである。



 この記事を読んで、わくわく亭は思い出した。わが家に飼い犬が3頭いたころ、

(いまはみんな老齢で死んでしまって、いないのです)蚊をよけるために、それぞれの犬舎に、

 よく似た電気式の蚊よけ器をつけてやっていた。蚊取りマットや液体式のは発熱式なので

 屋外では安心してつかえなかったから、そうした音波式のを選んだと思う。

 そのとき、まったく効果があったとは思えなかった。


  一体、この会社はどんな会社なんだろうか、とHPをひらいてみたところ、

 びっくり仰天とはこのことだった!!!

 HPの冒頭に、「おわびとお願い」が列挙されている。

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 (シュレッダーの刃に不具合があったらしく、刃の交換を呼びかけている)

◆.札薀潺奪ヒーターを、事故防止のために回収の「おわびとお願い」をよびかけている。

 電気式あんかを、事故防止のために回収の「おわびとお願い」を呼びかけている。

ぁ.螢皀灰鷦暗典ぅ好函璽屬砲弔い董安全のために、

 「使用しないときは、プラグをコンセントから抜くこと。カーテンなどの可燃物のそばには

  ストーブを置かないこと」の注意をよびかけている。

 それぞれにお客様相談室 あんか回収係、セラミックヒーター回収係…がありますが、

 電話番号はひとつ。

 お客様相談室ではたらいている社員はどんなに忙しいか、想像もつかない。


 そのO電機のお客様相談室に「電気式蚊よけ器」回収についての「おわびとお願い」がすぐにも

 新たに追加されるのです。

 これ、書いていて、わくわく亭は、なんど溜息をついたことか。

 これほど懲りない会社もめずらしい。

 ほんと、つかれたよ。フー。


      画像は『エッシャーの宇宙』(朝日新聞社刊)より
       (蛇足ながら、塔の上から落ちている瀧の水が循環して止まないという
        ふしぎな騙し絵です)