秋でも「真夏座」を

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 現代劇センター「真夏座」第112回公演を見てきました。

 芝居については、この書庫の9月23日の記事で紹介しておきました。

 劇場は「銀座みゆき館劇場」。

 場所は銀座外堀通り日動画廊の並び。外堀通りとみゆき通りの交叉する角にある。

 わくわく亭は、ちかごろこうした遊びの常連となった、DJのタキザワさんと、ノンフィクション作家

のタカミヤさんとの3人づれでした。


 なにしろ気持ちのいい秋晴れとなったから、銀座の4丁目から有楽町にかけては、すごい人出。

そのほとんどが若者達で、女性が圧倒的に多いから、タカミヤさんは「いい女ばかりだな」と

感嘆しきり。なにしろ、彼は独身だから。


 数寄屋橋阪急の入り口付近では、ブラジルからやってきた大道芸人が自転車のアクロバットを演じてい

た。僕がデジカメをかまえる寸前に演技は終了となったから、写真はなし。


 劇場は地下にあって、100席足らずの小劇場。それだけに、観客も役者も知り合い同士という

ちかしさがあって、あったかいムードがある。


 僕がひいきにしている広島県三原出身の羽藤雄次さんと女優の佐野陽子さんは『世帯休業』に出演

した。羽藤さんは、主演である。

 岸田国士(きしだくにお)が昭和7年に書いた作品で、当時の風俗をもりあげるために使った、エノケ

ンの歌声はバッチリ効果があったね。(故人となった女優の岸田今日子さんは、岸田国士のお嬢さん)


 倦怠期の夫婦が、一週間だけ、同居していても、お互いに干渉しあわないという契約書をつくったところが、ヘンな詩人の下宿人やら、降って湧いた女房への遺産相続話などで、ひっかきまわされるという
コミカルな家庭劇。

 原作は古いが、すこしも古さを感じさせないのは池田一臣さんの演出力。

 とにかく、楽しめました。

 開演前の場内の写真と、観客にあいさつに出てきた、まだ顔の化粧がそのままの羽藤さんと佐野さんの

写真をとりました。

 羽藤さんは、まだ倦怠期の亭主の表情を顔に残しているよ。(笑)