投石にご注意を!!
それは、8月にニュースバードの報道で見た映像だった。
豊橋市立の動植物園で、オスのチンパンジーが見物人に向かって小石を投げる映像だった。
チンパンジーは9匹いる群れのボスということだった。いつのころからか、彼は見物人に石を投げつけるようになった。人間を追い払いたいのだろう。
小石を投げるとはいっても、人間がやるように、親指と人差し指とで挟んで、腕を振って投げるわけではない。いくつかの小石を手のひらに包み込み、それを下から上に投げ出すような投げ方をする。
それでは、あまり長い遠くへ届くまい、とかんがえたら間違いで、ニュースを見ると、かなりの距離
まで届くのだ。
それというのが、チンパンジーは奥の飼育舎から、見物人との至近距離まで,勢いをつけて駈けてきて、パッと投げつけると同時に身を翻して、かれらの小舎へにげもどる。だから、小石にはかなりのスピードがのっていることになる。
むぞうさに投げているようでいて、彼の石の命中率は高かった。コントロールがいいのだ。
放っておくと危険だということになり、観客の前にネットが張られた。ネットの編み目は1センチ。
ところが、今年の5月、彼の投じた小石がネットの編み目を通過して、見物の少女に命中したのだ。
ケガはさいわい軽傷だったが、豊橋市では慰謝料と治療費とで34,345円を賠償することになった。
事故後の対策として、ネットを二重に張ったそうです。
チンパンジーやゴリラのように知能の高いおサルさんを類人猿といいますが、もっと知能の劣るサル
でも、生存環境によって道具をつかいこなす実例はさまざまに報告されている。
固い木の実の殻を割るために、岩のくぼみに置いて、胸に抱いた重い石を上から落とし込んで、みごと
に殻を割るサルたちの生態を、いつだったか見た。
チンパンジーが別の群れとの争いで、木の枝を武器にして、敵を殴りつける映像も見た。
われわれが知っているより、はるかに多様な道具の使用例がおサルさんにはあるようだ。
ところで、ゴリラはベジタリアンだよね。巨体の持ち主だけど、かれらは肉食はしない。
では、あのヒョウキンな曲芸を見せているチンパンジーはどうだろう。かれらは肉食もするそうだ。
《石を投げて狩をするチンパンジー》
ある動物学者の話ですが、小石を投げるチンパンジーはめずらしくないそうです。
森の中で、豚を見つけると、石を投げつけて、親豚を追い払う。残された子豚をとらえるためです。
とらえた子豚はチンパンジーの餌食になるのです。そうしたときに、木の枝をつかって子豚を撲殺することもあるらしい。
サルたちは、なぜか森の果実だけを食べて生きているように、われわれは思いやすいけれど、チンパンジーは肉食もするんだ。驚くことじゃあないよ。われわれ人類が何を食べてきたか、考えてみればね。
むしろ、おどろくべきは、あのゴリラたちが肉食をしないベジタリアンだということではないだろうか。
ゴリラは見た目よりはるかに穏やかな性格の類人猿なのです。
ところが、剽軽族みたいな顔をしているチンパンジーは、類人猿の中でもっとも獰猛な性格をもっています。
道具を使えるということは、知能が高いということであり、知能が高いということは、生存競争に優位であるが、獰猛といえる行為をするようになる、ということだね。
ゴリラたちの目からみたなら、チンパンジーどころか、人類はとんでもなく獰猛な生き物にみえているはずだよ。
みなさん、動物園に行くときは、サルが投げる石に注意してください。
なにしろ、コントロールのいい石を投げてくるそうだから。
豊橋市立の動植物園で、オスのチンパンジーが見物人に向かって小石を投げる映像だった。
チンパンジーは9匹いる群れのボスということだった。いつのころからか、彼は見物人に石を投げつけるようになった。人間を追い払いたいのだろう。
小石を投げるとはいっても、人間がやるように、親指と人差し指とで挟んで、腕を振って投げるわけではない。いくつかの小石を手のひらに包み込み、それを下から上に投げ出すような投げ方をする。
それでは、あまり長い遠くへ届くまい、とかんがえたら間違いで、ニュースを見ると、かなりの距離
まで届くのだ。
それというのが、チンパンジーは奥の飼育舎から、見物人との至近距離まで,勢いをつけて駈けてきて、パッと投げつけると同時に身を翻して、かれらの小舎へにげもどる。だから、小石にはかなりのスピードがのっていることになる。
むぞうさに投げているようでいて、彼の石の命中率は高かった。コントロールがいいのだ。
放っておくと危険だということになり、観客の前にネットが張られた。ネットの編み目は1センチ。
ところが、今年の5月、彼の投じた小石がネットの編み目を通過して、見物の少女に命中したのだ。
ケガはさいわい軽傷だったが、豊橋市では慰謝料と治療費とで34,345円を賠償することになった。
事故後の対策として、ネットを二重に張ったそうです。
チンパンジーやゴリラのように知能の高いおサルさんを類人猿といいますが、もっと知能の劣るサル
でも、生存環境によって道具をつかいこなす実例はさまざまに報告されている。
固い木の実の殻を割るために、岩のくぼみに置いて、胸に抱いた重い石を上から落とし込んで、みごと
に殻を割るサルたちの生態を、いつだったか見た。
チンパンジーが別の群れとの争いで、木の枝を武器にして、敵を殴りつける映像も見た。
われわれが知っているより、はるかに多様な道具の使用例がおサルさんにはあるようだ。
ところで、ゴリラはベジタリアンだよね。巨体の持ち主だけど、かれらは肉食はしない。
では、あのヒョウキンな曲芸を見せているチンパンジーはどうだろう。かれらは肉食もするそうだ。
《石を投げて狩をするチンパンジー》
ある動物学者の話ですが、小石を投げるチンパンジーはめずらしくないそうです。
森の中で、豚を見つけると、石を投げつけて、親豚を追い払う。残された子豚をとらえるためです。
とらえた子豚はチンパンジーの餌食になるのです。そうしたときに、木の枝をつかって子豚を撲殺することもあるらしい。
サルたちは、なぜか森の果実だけを食べて生きているように、われわれは思いやすいけれど、チンパンジーは肉食もするんだ。驚くことじゃあないよ。われわれ人類が何を食べてきたか、考えてみればね。
むしろ、おどろくべきは、あのゴリラたちが肉食をしないベジタリアンだということではないだろうか。
ゴリラは見た目よりはるかに穏やかな性格の類人猿なのです。
ところが、剽軽族みたいな顔をしているチンパンジーは、類人猿の中でもっとも獰猛な性格をもっています。
道具を使えるということは、知能が高いということであり、知能が高いということは、生存競争に優位であるが、獰猛といえる行為をするようになる、ということだね。
ゴリラたちの目からみたなら、チンパンジーどころか、人類はとんでもなく獰猛な生き物にみえているはずだよ。
みなさん、動物園に行くときは、サルが投げる石に注意してください。
なにしろ、コントロールのいい石を投げてくるそうだから。