「おやじ」って台風のことか?
「尾道少年 ヒカルくん」を書いて、一息ついたら,もう3日たった。
「尾道少年 ヒカルくん」には僕のブログ訪問者数の新記録が出ました。それで安心していたら、すぐ
3日過ぎて、訪問者は減ってしまうだろ。
このブログってさ、どんどん新ネタを書かなきゃならない宿命なのかい?
朝のヨーガ・タイムで(ヨーガをやりながら、意識の集中をそこなうことをしてはダメとは知りつつも)、テレビのニュースを見ていたら、天気予報士のお兄さんが、台風9号の関東接近に関連して、ちょっと面白い知識を披露したんだ。
「地震・カミナリ・火事・おやじ、と恐いものを並べていいますが、オヤジ以外は3つとも災害ですよね。オヤジとは人間の親父なのかどうか、しらべてみました。すると、古い言い方で、《おおやまじ》という言葉がありまして、それは台風のことなんです。
つまり、もともとは地震・カミナリ・火事・台風と恐ろしい災害、天災を4つ並べたものだったのです」
そうか、親父とあとの3つとでは、恐怖の度合いにおいて、釣り合いがとれないと思っていたが、それで疑問が解けた。
ヨーガをやりながら、わくわく亭は手をのばして、『広辞苑』を開いてみた。しかし、「やまじ」「おおやまじ」の記述はない。
「地震・雷・火事・親父」は載っているが、「親父」については「やまじ」だの「おおやまじ」の
転訛だとかの説は書いてない。
しかたない、ヨーガを中断して、WEB情報を仕入れるとするか。
「やまじ」は山嵐、「おおやまじ」は大山嵐、というように漢字をあてている。大風のことを「やまじ」といって、台風もそのように呼んでいた地方があったのだそうだ。
「オヤジ」が「やまじ」や「おおやまじ」からきたことは間違いないようです。
しかし、それだけでは、もうひとつスッキリしないじゃないですか。
どこで、日本のどこで、そんな言葉を使っていたのか。そこまで、きっちり知りたいよ。
こうなったら、方言をしらべることだ。
わかった、わかったぞ。
「やまじ」は強い南風のことで、西日本で広範な地域で使用されている言葉だ。島根、岡山、広島、香川、愛媛、京都、三重、兵庫の各県で、使用され、とくに海運、漁業関係者が使っていた。
風についての類語としては、
「こち」 東風
「まじ」(真風) 南風
「あなじ」 北西風
「やまじ」 山を吹き越えてくる大風。台風。
、
東風のことを「こち」という。「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花……」と詠われたように、
「こち」は古代から使われている。
「やまじ」も古い時代から使われてきた言葉ではないか。
瀬戸内の周防灘に浮かぶ祝島(山口県)では、「やまじ」は南西風のことをいうし、
愛媛県では「やまじ」は四国山地を吹きくだる大風のことをいうようだ。
「やまじ」を「やまぜ」というところもあるらしい。
東北地方では初夏から夏にかけて東から吹く風のことを「やませ」と呼んでいる。
実年齢にくらべて早熟なこどもを「おませ」という。これ、カンケイないか。
結論的にいって、「やまじ」の大型を「おおやまじ」と呼んだだろうし、いつか「おやじ」と
転じ、4大災害の「地震・カミナリ・火事・おやじ」となり、寄席などでは「おやじ」の漢字に「親父」を宛てて、笑いをとったのではなかろうか。
わくわく亭がヨーガを打ちきりにして、ガラス戸ごしにお隣を見ると、雨の中、隣家のご主人はブルーの雨合羽に黄色のビニール帽という完全装備をして、台風襲来にそなえて家屋の点検をし、排水溝の水はけを検分して、早々と風雨にそなえている。
ご主人はかんたんな修理やリフォームは、ご自分でやってしまう。そういう作業が好きなんだそうだ。
こちらわくわく亭は、まるで役に立ちません。
テレビの台風進路予想を見ながら、「もうすこし、東に進路が変わらないかなー」とつぶやく程度。
まもなく深夜の0時です。
東京の一部も暴風域に入ったそうです。
風も強くなってきました。なにとぞ、屋根瓦が飛びませんように。
みなさんも、どうぞ、ご無事で。
「尾道少年 ヒカルくん」には僕のブログ訪問者数の新記録が出ました。それで安心していたら、すぐ
3日過ぎて、訪問者は減ってしまうだろ。
このブログってさ、どんどん新ネタを書かなきゃならない宿命なのかい?
朝のヨーガ・タイムで(ヨーガをやりながら、意識の集中をそこなうことをしてはダメとは知りつつも)、テレビのニュースを見ていたら、天気予報士のお兄さんが、台風9号の関東接近に関連して、ちょっと面白い知識を披露したんだ。
「地震・カミナリ・火事・おやじ、と恐いものを並べていいますが、オヤジ以外は3つとも災害ですよね。オヤジとは人間の親父なのかどうか、しらべてみました。すると、古い言い方で、《おおやまじ》という言葉がありまして、それは台風のことなんです。
つまり、もともとは地震・カミナリ・火事・台風と恐ろしい災害、天災を4つ並べたものだったのです」
そうか、親父とあとの3つとでは、恐怖の度合いにおいて、釣り合いがとれないと思っていたが、それで疑問が解けた。
ヨーガをやりながら、わくわく亭は手をのばして、『広辞苑』を開いてみた。しかし、「やまじ」「おおやまじ」の記述はない。
「地震・雷・火事・親父」は載っているが、「親父」については「やまじ」だの「おおやまじ」の
転訛だとかの説は書いてない。
しかたない、ヨーガを中断して、WEB情報を仕入れるとするか。
「やまじ」は山嵐、「おおやまじ」は大山嵐、というように漢字をあてている。大風のことを「やまじ」といって、台風もそのように呼んでいた地方があったのだそうだ。
「オヤジ」が「やまじ」や「おおやまじ」からきたことは間違いないようです。
しかし、それだけでは、もうひとつスッキリしないじゃないですか。
どこで、日本のどこで、そんな言葉を使っていたのか。そこまで、きっちり知りたいよ。
こうなったら、方言をしらべることだ。
わかった、わかったぞ。
「やまじ」は強い南風のことで、西日本で広範な地域で使用されている言葉だ。島根、岡山、広島、香川、愛媛、京都、三重、兵庫の各県で、使用され、とくに海運、漁業関係者が使っていた。
風についての類語としては、
「こち」 東風
「まじ」(真風) 南風
「あなじ」 北西風
「やまじ」 山を吹き越えてくる大風。台風。
、
東風のことを「こち」という。「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花……」と詠われたように、
「こち」は古代から使われている。
「やまじ」も古い時代から使われてきた言葉ではないか。
瀬戸内の周防灘に浮かぶ祝島(山口県)では、「やまじ」は南西風のことをいうし、
愛媛県では「やまじ」は四国山地を吹きくだる大風のことをいうようだ。
「やまじ」を「やまぜ」というところもあるらしい。
東北地方では初夏から夏にかけて東から吹く風のことを「やませ」と呼んでいる。
実年齢にくらべて早熟なこどもを「おませ」という。これ、カンケイないか。
結論的にいって、「やまじ」の大型を「おおやまじ」と呼んだだろうし、いつか「おやじ」と
転じ、4大災害の「地震・カミナリ・火事・おやじ」となり、寄席などでは「おやじ」の漢字に「親父」を宛てて、笑いをとったのではなかろうか。
わくわく亭がヨーガを打ちきりにして、ガラス戸ごしにお隣を見ると、雨の中、隣家のご主人はブルーの雨合羽に黄色のビニール帽という完全装備をして、台風襲来にそなえて家屋の点検をし、排水溝の水はけを検分して、早々と風雨にそなえている。
ご主人はかんたんな修理やリフォームは、ご自分でやってしまう。そういう作業が好きなんだそうだ。
こちらわくわく亭は、まるで役に立ちません。
テレビの台風進路予想を見ながら、「もうすこし、東に進路が変わらないかなー」とつぶやく程度。
まもなく深夜の0時です。
東京の一部も暴風域に入ったそうです。
風も強くなってきました。なにとぞ、屋根瓦が飛びませんように。
みなさんも、どうぞ、ご無事で。