2008-06-26から1日間の記事一覧

桐野夏生の『放浪記』評

今、若者に小林多喜二の『蟹工船』が読まれている。生活格差の矛盾を、一個人の 能力の問題ではなくて、社会構造、階級的な矛盾からもたらされた問題だと主張した、 プロレタリア文学の代表作だった。 『蟹工船』が読まれるのであれば、林芙美子の『放浪記』…