2017-02-17 近藤ようこが漱石の「夢十夜」をマンガに マンガ、コミックス評 『夢十夜』とは夏目漱石が「こんな夢を見た」という書き出しで、第一夜から第十夜まで 不思議な夢の話しを書いた短編の連作小説である。 それを近藤ようこがマンガにした。 岩波書店、2017年1月19日発行、定価(本体1300円+税) 近藤ようこは『水鏡綺譚』『説経 小栗判官』などの説経節を題材にマンガを描いた作家だから 『夢十夜』をマンガにするには、うってつけだと期待して、取り寄せた。 期待にたがわない幻想的な上質な作品に仕上がっている。 これは繰り返しページをくって絵を楽しめるお買い得本である。