NPO法人「江戸連」

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日本橋小舟町に事務所を置く「江戸連」というNPO法人がある。

名前の通り江戸文化を愛する人たちが毎月集まっては江戸について研究や勉強をするため、

講師を招いて話を聞いたり、江戸の旧跡を訪ねたり、旅行をしたりするグループである。

昨日の21日、わくわく亭は「江戸連」の2月講の講師として招かれて、「大田南畝という快楽」

と題して2時間余りのお喋りをした。

出席者はおよそ30名。ほとんどが定年退職後の60代から70代の男性たち。

どの人も専門的に勉強している分野があって、その分野では専門家並みの教養知識の

持ち主であり、元は大学教授、教員、会社役員、公務員で、今でも出版物に寄稿したり

非常勤講師をしたりしている人もいる。

そのため、打てば響く、といった聞き上手の聴講者ばかりだった。

そうと分かったので、わくわく亭の講義も熱が入ったというわけ。

20代の若い女性が2人、一番前の席で熱心にメモをとりながら聴講してくれた。

彼女達は今回が初めての参加と言うことで、おじさん会員たちには大切な新会員で、まるで

アイドルに様な存在だった。彼女たちは近頃の歴史好きの「歴女」で、江戸学検定試験の

2級合格者だそうだ。

わくわく亭の話は「とても面白かった」と感想を聞かせてくれたが、まんざらおべんちゃらでも

なさそうだった。

講義の後は、20数人が参加した懇親会。わくわく亭も中華料理をご馳走になった。

とてもたのしい半日となった。

講師として招かれるきっかけは、「江戸連」の事務局長のM氏が荻窪古書店

わくわく亭の大田南畝三部作『南畝の恋』『崎陽忘じがたく』『花に背いて眠る』を

見つけて購入し、それを読んで、講師を頼みたいと昨年11月に手紙を下さったことに

はじまる。

では一度会って話しましょうということで、大泉学園駅前のコーヒーショップで

初対面。するとM氏は大変な大田南畝びいきの人で、その蘊蓄も並みではなかった。

たちまち息が合う。ということで2月講の講師を引き受けることになった。

大田南畝について講義ができるとは、思ってもみないうれしい機会だった。