マンガ月刊誌「IKKI」の休刊

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小学館が発行していたマンガ月刊誌「IKKI」が11月号をもって休刊になった。

わくわく亭は「IKKI」の購読者ではないが松本大洋の「SUNNY」を連載していた月刊誌だと

いうことは知っていたので、「SUNNY」の今後はどうなるのか気になって調べた。

さいわいにも小学館の別の月刊誌に連載を継続するとわかったので安心した。

雑誌ではなく単行本で読んでいるわくわく亭としては連載が継続になりさえすれば、いずれ

単行本になるのだから、それでいい。

しかし、マンガ雑誌もまた出版不況の波から無縁ではないことが明らかになった。

「IKKI」はマンガでも、文学でいえば純文学系の深みのある作品を掲載してきた。

芸術性があると言い換えてもよい。松本の{SUNNY」はそうした部類の力作である。

それだけに讀者は多くないマンガ雑誌である。

発行部数は今年の6~9月号を平均して号あたりで7000部余りに過ぎない。

これでは5年間赤字続きだったとの編集者の江上英樹さんの敗戦の弁も無理からぬと思う。

小説でも純文学の本は売れていないので、作家は困窮している。

マンガ家もまた「純マンガ」(江上さんの表現)の作家は貧乏していると思う。