ゴーヤのタネは甘い

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女房が彼女の知人から聞いてきたことだが、「ゴーヤが黄色に熟すと中のタネは

真っ赤ですごく甘い、食べるとおいしいよ」と。

たしかに赤い大粒のタネがある。地面に落ちたゴーヤが割れると、そのタネに蟻が

たかっているのを見かける。

へえ、タネを食べるとは知らなかった。

わくわく亭はさっそく、黄色くなっているゴーヤを採ってきて、ナイフで切ってみた。

赤いタネを食べてみると、甘い。

女房に食べてごらんよ、と一つ摘んですすめるが、

「わたしはダメ。気味が悪くてダメなの」と逃げる。

彼女はグミもユスラウメもにがてなのだ。

「それでは山で遭難したときには食べるものに困るぞ」と言うと、

「わたしは水さえあれば10日くらいは食べなくても平気です」とのこと。