全タイトルが電子書籍になる
わくわく亭の本は、これまでに11タイトルが出版されている。
すべて大阪の出版社である株式会社澪標(みおつくし)からの出版。
その澪標からの連絡によると、11タイトルがすべて電子書籍化されるというのである。
どういうことなのか。
昨年度から経済産業省が推進する「コンテンツ緊急電子化事業」というものがあって、それは
国内の既刊出版物6万冊を年度中に電子化することを目指し、電子化作業に要する製作費用
の事業だとのこと。
その事業推進のために政府機関と大手出版社多数が出資した「(株)出版デジタル機構」という
会社が設立された。ここを窓口として、書籍の電子化を希望する出版社の申請を受け付け、
条件に適合するかどうか審査も行って、どうやら3月の年度末までに書籍の電子化作業は終了したらし
いのである。
「どこでも読書」「TOP BOOKS」「BooksV」「BOOKSMART Powerd by BOOKER’S」「Book Place」
「BookLive!」「honto」「本よみうり堂デジタル」「MOBI-BOOK」から販売されるらしい。
ソニーのリーダーやアマゾンとも取り扱い交渉しているのだそうだ。
シリーズ「RMライブラリー」、また、これまであまり電子化されていない絵本や図鑑、
電子書籍を初めて手掛ける出版社の作品などが配信予定だという。
その「関西や…」という目立たない出版社のお仲間に、わが澪標も参加したらしいのである。
なんにしても、面白いではないか。
零細出版社の書籍は、出版部数は少ないし、増刷されないから、入手困難になる。
それが電子書籍として配信されることになれば、いつでも入手できて、絶版になる心配がない。
ソニーやアマゾンやアップルの携帯端末で、わくわく亭の本が電子配信されたら、こんな
愉快なことはない。
さて、いつごろから、どうなるのだろうか。
期待して待つとしよう。