劇団東演「月光の夏」

劇団東演がいまやオハコにしている朗読劇「月光の夏」を清瀬けやきホールで観た。

清瀬にはわくわく亭の年長の友人岩品さんが住んでいるので、来週の下北沢での公演より

彼を誘い出すには便利なので、本日清瀬に行って、タキザワさんと3人で観てきた。

清瀬けやきホールは駅から徒歩4分のところにある、とても立派な多目的ホール

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「月光の夏」は実話をもとにした物語。

戦後45年にあたる年に、九州の鳥栖小学校で古いグランドピアノが廃棄されようとしていた。

かつてその小学校で教師をしていた女性には、そのピアノにまつわる忘れられない思い出が

あった。ピアノの保存を訴えるために生徒たちに、その思い出をかたり、さらにその話は

新聞、ラジオで広まって行く。

思い出とは、太平洋戦争末期である昭和20年初夏に、音楽を愛する学徒出身の特攻隊員が

2人、学校にやってきて、今生の別れにベートーヴェンの「月光」を弾いて行ったこと。

それから彼らは鹿児島の知覧基地から、沖縄の空へと特効出撃していった。

戦後、2人のうちの一人が生存しているらしいと伝えられて、教師は知覧へ……。


特攻隊の物語となると、涙がとまらない。

まもなく、今年も終戦記念日を迎える。

写真は昭和19年11月の知覧基地。佐賀県鳥栖に保存されているグランドピアノ。

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