チェルノブイリ事故の死者数は?
堤未果の『政府は必ず嘘をつく』(角川SSC新書)
とても刺激的な本である。
でも紹介した。
同様な変化が起きている。その危険性に警告を発した、実に刺激的な内容のルポである。
原発の安全性を地元民、国民に信じ込ませるために、政・官・財・学ばかりかマスコミまでが
一体になって「安全神話」を吹き込んできた。
「愛国者村」があるのである。
い武器として使用している。
その実例を、おどろくべき実例をつぎつぎに挙げていく。
WHOとかIAEAと聞くと、われわれは中立的な国際機関として信頼する。(そのように
したが、日本国民は「IAEAが検証してOKといったのだから、ストレステストは国際基準
に照らしても合格なのだろう」と考えやすい。
なのである。憲章に定められた任務なのだ。
だから、ストレステストにOKを出すのは、原発推進機関としては当然の仕儀なのだ。
WHO(世界保健機関)はどうか。
WHOもまた原発に関しては推進機関なのだ。
死者は数十人とか60数人出たが、福島ではゼロだった」といったたぐいの情報をいろいろ
与えられた。
事実はどうだったのか。
それでも、数十人ではない。
事故後10年の1996年には「甲状腺がん以外の被害はほとんどない」と発表していたのが、
さらにWHOは2006年4月になると「新しい数値として死者数を9000人に修正して」
いる。
これに驚いてはいけない。
取材をもとに100万人という死者数を割り出した」
このような数字は、日本政府も学者や専門家、マスコミまでどこからも発表されなかった。
「あのチェルノブイリ事故でさえ死者はほとんどいない」とテレビでも新聞でも国民に
報道していたではないか。
政府は昨年12月に福島原発事故収束宣言を出している。