「大友克洋の衝撃」

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日曜の新聞広告で「芸術新潮」4月号が、大友克洋特集を組んでいると知って買いに行ってきた。

「アキラ」で世界的評価のピークに立った後、アニメ「スチームボーイ」は興行収入の不成績が

伝えられ、監督をした実写映画「蟲師」では大友らしい「衝撃的」映像を期待したファンを

不満足感のままにして、めざましい活躍ぶりが聞こえてこなかっただけに、彼の動静に関心があった

大友ファンは、わくわく亭同様に、「芸術新潮」4月号を買ったことだろう。

中条省平学習院大教授)によるロングインタビューの中で、江戸の風景を大友らしい細密画

で再現しながら八百屋お七を題材にしたのかなと想像するのだが、「火用鎮(ひのようじん)」という

短編アニメを制作中であることを知る。

なんだかほっとしたよ。

もうマンガは描かない、と宣言して、アニメと映画に仕事の場所を移すと聞いてはいたが、

彼ほどの才能が、経済的な理由なんかで、休眠状態になっているのではないかと心配していたから

である。

大友克洋の才能は、日本の宝である。

休み無く「大友克洋の衝撃」で世界を震撼させて欲しい。