闇に輝く東京ドームか

プロ野球セ・リーグが3月25日の開幕を決定した。

しかもナイターだということだ。

ナイター?

いま東京は計画停電の真っ最中である。

電車も本数制限や時間制限をしている。

試合は東日本大震災の被災者へのチャリティーゲームにするとセ・リーグは発表したが、

被災地ではテレビでゲームを見ることができないどころか、電灯もつかない状態がつづいている。

ゲームをやるなら、せめてデーゲームにするべきだろう。

東京ドームで試合があると、消費電力は5万6000キロワット時だそうだ。

一般家庭の使用量に換算するとどうなるか。財団法人省エネルギーセンターによると、

2008年度の一般家庭の1年間の消費電力が約4700キロワット時で、季節によって

消費量に差はあるが、1日に換算すれば約13キロワット時。

東京ドームは約4千世帯分の電力を消費することになる。

やはり、やるならデーゲームでやるのがいいのではないか。

ナイターを読売ジャイアンツがやるとしたら、暗い東京の夜景の中で、ひとり東京ドーム

だけが光輝くことになる。

異様な光景だろう。

後味の悪いことになる。

そして、ますますプロ野球ファンは減っていくことだろう。