「雑文」について
丸谷才一さんの『文学のレッスン』という「面白くて、ちょっと不穏な決定版文学講義」なる
本を読んでいるところですが、はっきり言って「面白い」。
分割しながら、ときどき紹介したいとおもいますが、ここでは「雑文」という名のエッセイの
1ジャンルについて。
われわれが書いているブログだって「雑文」に分類されるとしたなら、うまい「雑文」とは
何か知っておきたい。
「野坂昭如が、雑文というのは結局、冗談と雑学とゴシップの3つだといったことがあった。
僕はなるほどそうだとなと思って、もっぱらその3つでやっているわけ。
で、その3つで書くんですが、それによって何かいわなきゃならない。
何かをいうことによって、丸谷でなければならないもの、ほかの店には売っていないものを
ださなければならない。
それは考えて書いています」
ほかの店に売っていないもの、これを書くと云うこと。