豚インフルがメキシコで人・人感染

アジアでは鳥インフルエンザの人への感染が、この数年間心配されてきた。

中国、ベトナムインドネシアなどでの感染者数と死者の数が報じられて、ウイルスが

いつ人から人へ感染するウイルスに変異してもおかしくない、大正時代に日本を襲った

スペイン風邪以上のパンデミックになるかも知れぬと、日本政府は遅ればせながら対策を

準備しつつある。

パンデミックが発生すれば、国内での予想犠牲者数は3~4万人といわれている。

ところが、メキシコとアメリカで、こんど新型の「豚インフルエンザ」が発生した。

アメリカのテレビCNN局が、朝から繰り返し報道している。



WHO(世界保健機関)は、メキシコ国内で豚インフルエンザにより68人が死亡し、1000人以上の

感染者がいる可能性がある、と発表している。

3月末からメキシコシティーとその周辺で感染者が発見されて、CDC(米疾病対策センター

によれば、

「ウイルスは感染性で、人から人へ拡大することを確認した」としている。

メキシコ国境から近いアメリカのカリフォルニア、テキサスの2州でも8人の感染者が報告

されている。(この8人は症状は回復に向かっているらしい)


メキシコ市では、学校、大学は休校にし、図書館、博物館は閉館とし、コンサートなどの集会

は中止にするよう呼びかけている。屋外に出ることを控え、地下鉄など公共の交通機関の使用

も避けるように、さらに他人と握手することも避けるよう、テレビで呼びかけている。

CNNのテレビリポーターによれば、

「メキシコ市には2000万人の人口があるが、いまのところパニックは起きていない。

人々は家の中にいて、通りには人通りが少ない。走っている車の数が、めっきり減っている」

感染すると、

症状は発熱、むかつき、吐き気、胸の痛みなど、通常のインフルエンザの初期症状とかわらない。

死亡者の殆どは25~45の元気な体力的に抵抗力の旺盛な年齢層であることが特徴である。

これは鳥インフルエンザの犠牲者でもいわれる特徴である。

幼い子供とか高齢者とか、体力のないものが犠牲になりやすいと思うのが普通だが、新型ウイルス

にかかると、一番体力があって、ウイルスに対する体内の抵抗力が強いものほど重症になりやすく

ついには犠牲になるというのだ。

メキシコ政府は、テレビで、

「国家の危機である」と国民の協力を訴えている。

CDCは、

「新型ウイルスが広がったなら、外出をしないで、1~2週間家にいること。2週間すれば

強い感染期間は過ぎる」という。

わくわく亭では、もしパンデミックが来たなら、最低2週間屋内にこもることにしている。

そのためにはお米だけは備蓄する。

ところで、

「米はどうなった?」と女房にきくと、

「このまえ、あなたが言うから備蓄米を買ってきたけれど、食べてしまったから、また

買ってこなくちゃ」

これでは、わくわく亭は2週間こもっている間に「餓死」する恐れがあるではないか。