北斗の拳

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いまごろになって「北斗の拳」第一巻を読むのだから、なんだか拍子抜けした記事かもね。

わくわく亭の倅のガールフレンドM子さんが「読めばきっとハマるから」と貸してくれた本だ。

わくわく亭がマンガ評をブログに書いていると知って、彼女がケンシロウの勇名をあげたのに、
こちらは読んだことがなくて、

「パチンコの機械につかわれているキャラクターだよね」といったものだから、
彼女としては、どうでも一読させ面白さを認識させたくなって、わざわざ届けてくれたもの。

1983年ころに雑誌連載がはじまって、すでに25年も経ちながら、いまだに人気は衰えないらしい。

パチンコ台に採用されて人気が復活した面もあるとか。

近く劇場用アニメ「真救世主伝説 北斗の拳ZERO ケンシロウ伝」も公開される。

アニメ解説から主人公ケンシロウを紹介すると、

北斗神拳の伝承者でありながら、ケンシロウ南斗孤鷲拳伝承者のシンに敗れ、胸に7つの傷を負い、最愛の女性ユリアをも奪われてしまう。
1年後、暴力の巨大な波に翻弄(ほんろう)され、ただ奇跡を待ち続けるしかない人々の前に、地上の愛のために生きる“死神”という名の救世主としてケンシロウが再び現れる」

第1巻はこの解説通りのケンシロウ紹介篇である。

物語はきわめてシンプル。

次々登場する巨大な敵を北斗神拳の神技で打ち倒す、ストリートファイターのゲーム感覚の筋。

とても解りやすい。

パチンコ台に採用するのに最適の作品だ。

まず、絵柄、その時代背景は、オーストラリア映画の『マッドマックス』によく似ている。
映画は1979年製作だから、時期的にみて『北斗の拳』が影響を受けたといって差し支えないだろう。

わくわく亭などは「北斗の拳」と聞くと、「北斗の剣」という言葉を連想する。

北斗七星を祀る妙見信仰から「北辰一刀流」開祖となった幕末の剣豪千葉周作

北辰とは北極星のことであるが、北斗七星のことでもある。

北斗の拳』の作者は、おそらく『北斗の剣』の語呂合わせも頭に置いていたであろう。

ちなみに、千葉周作の伝記小説として司馬遼太郎は『北斗の人』を書いている。

先日、近くのコンビニに立ち寄ったら、雑誌コーナーにぶ厚いマンガ本が並んでいて、

その中に「北斗の拳」もあった。

全国のコンビニで流通しているからには、いまも尚広い支持層があることは間違いない。