粉ミルク密輸か!?

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写真左は、いま中国で乳製品に混入された有害物質ということで、「悪名」高いメラミンの結晶である。

ミルクに混ぜられさえしなければ、メラミンは無数にある工業製品の化学原料の一つとして、「悪名」と

は無関係だったのに。

写真右は、正真正銘の「悪玉」であり、有害物質であるコカインの結晶である。

2枚の写真を並べてみたが、深い意味があってのことではない。

ただつぎのような、小さな記事を新聞で見たからである。

新聞から切り抜いておいたために、何新聞だったか分からなくなったのだが、おそらく日経新聞だったと

思う。ベトナムハノイ支局からの記事である。

乳製品求め…ベトナムへ
「汚染」嫌気の中国人

 中国と国境を接するベトナムの町を、多くの中国人が安全な乳製品を求めて訪れている。
中国国内で有害物質メラミンの混入した粉ミルクが問題になって以来、日本や米国の製品を
買い求めようとする動きが目立つという。(9月)29日付のタン・ニエン紙が伝えた。

 中国人が訪れているのは雲南省と接する越北部ラオカイ。ハノイの北西役240キロに位置する
同地は国境貿易が盛んで、日米の粉ミルクのほか韓国やオランダなどの製品が売られている。

 ただ中国への乳製品持ち込みは制限されており、税関で没収されたり、罰金を払わなければ
ならない場合もある。

「持ち込み」を「制限」とあるから、税関は中国側ということだろう。

自国の国内産業を保護するために中国政府が輸入量の制限をしているのだろうが、このような

事態となっては国民は「国内産業の保護政策」など知ったことではあるまい。

大量に買い込んで自家用車で運び込むのだろう。

 しかし、量が多いと没収される。おまけに罰金も科せられる。

そうなったら元も子もない。

 粉ミルク買い出しの中国人はどうしているか。

粉ミルクを購入した中国人の中には、ナイロン製の袋に、中身を移し替えて持ち帰る

ケースもあるという。

粉ミルクのパッケージから、なんの表示もないナイロン袋に移し替えて、粉ミルクと

分からないようにして税関を通り抜ける庶民の知恵である。

戦後日本のヤミ米の買い出し風景を思い出す。

あるいは、コカインの密輸まで連想させられる。

自家用もあれば、商売用もあるだろう。

しかし、どちらにしろ需要家は乳幼児を育てている若い親たちである。

わが子に、汚染されていない粉ミルクを飲ませたいとする,必死の親心である。


「おねがい、笑ってよ」コーナーの記事にしたが、

笑っている場合じゃない!!