JAMES BAMA(1)

彼の画集を東京駅地下の古書店で買った。
それまで知らない画家だった。
彼の絵を見たので、このブログに「驚異の美術館」を開設することにしました。
あまり世に知られていない、それでいて、びっくりするような、「驚異」に値する絵画、造形のみをUPしたいと思います。
だいたいは、古書店などで見つけた画集がソースということになります。
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BAMAがどんな画家なのか、この一枚の人物画を見ればわかるでしょう。
徹底的な写実画です。画集タイトルが「THE WORLD OF REALISM]とついているのも道理。
写真ではないのです。写実画です。
絵のモデルとなった老人は、BAMAが画いたときには92歳だったそうで、その年齢で、まだワイオミング州で最年長の、現役STAGECOACHドライバーだったそうだ。ステージコーチとは、辞書をみると、駅馬車、定期馬車とある。
名前はジョージ・ワシントン・ブラウン。その名前にふさわしいお顔だちだ。
ジョン・フォードの映画「駅馬車」に出てくる馭者のじいさまにそっくりではないか。
その顔中のひげ、毛皮の(いかにも獣のにおいがしそうな)コートといい、アメリカ西部男の存在感にあふれた人物画です。